嘆 願 書

裁判官、裁判員の皆様へ:

    2016年11月3日、中国人留学生であった江歌(エ カ)さんが、東京都中野区で、同じく中国人留学生であった陳世峰(チン セイホウ)によって惨殺されるという事件が起こりました。江歌さんは24歳という若さで命を奪われました。日本の裁判では、どんなに残忍な殺人事件を犯したとしても、被害者の数が1人であれば、死刑判決が言い渡されることはほとんどないようです。しかし、陳世峰は、交際関係にあった劉鑫(リュウ シン)さんとの間での恋愛トラブルによる怒りを、何の罪もない江歌さんにぶつけ、その命を奪いました。このような痛ましく、無残な殺人事件を起こした陳世峰の罪はとてつもなく重く、到底許すことはできません。私達は、陳世峰の死刑を強く求めます。
    劉鑫さんは、陳世峰と交際し同棲していましたが、陳世峰と喧嘩して別れた後は、江歌さんの自宅に居候していました。事件当日、江歌さんは、陳世峰から付きまとわれて「1人で帰宅するのは心細い」と言っていた劉鑫さんに付き添い、劉鑫さんと一緒に帰宅しました。その時、陳世峰は、変装した上で包丁を用意し、江歌さんの自宅前で待ち構えていました。陳世峰は劉鑫さんを殺そうとしていたのです。
    江歌さんが劉鑫さんと自宅の前に着くと、待ち伏せしていた陳世峰が2人の前に現れました。劉鑫さんは江歌さんを置いて先に1人で部屋に逃げ込み、内側から玄関の鍵を閉めてしまいました。そのことに逆上した陳世峰は、逃げ場を失った江歌さんに怒りをぶつけ、惨殺しました。か弱い女性を包丁で10回以上刺し、その命を奪ったのです!
    この上なく残忍で凶悪な犯行です!同じ中国人留学生として、本来であれば助け合い、支え合うべきなのに、陳世峰は自らのささいな恋愛のもつれから、何の罪もない第三者である江歌さんを惨殺したのです!しかも、陳世峰は、犯行後、発覚を恐れ、包丁を捨てるなど証拠を隠滅しました。逮捕された後も反省することなく、現在に至るまで後悔や謝罪の言葉ひとつ口にしていません。陳世峰のこのような態度は、江歌さんのお母様、お祖母様を一層傷つけ、苦しめ続けています。お2人は苦しみと悲しみのどん底に突き落とされました。もはや以前の幸せな日常を取り戻すことはできないでしょう。陳世峰は江歌さん1人を惨殺しただけではなく、お母様とお祖母様の魂をも殺害し、家族3人の幸せな日常を完全に破壊したのです。
    陳世峰は人間の命の尊さ・重さを全く理解していません。何の罪もない他人の命、幸せ、希望を奪っておきながら、何の反省もしておらず、もはや更生することも期待できません。このような者が今後自由の身となり、世間を堂々と歩くことになっても良いのでしょうか?最期まで日本の法律を遵守していた江歌さんのためにも、陳世峰に対し正義の裁きが下されることを願っています。法律や正義というものは、犯罪者を守るものではないと私達は信じております。
    江歌さんが憧れ、そして、愛した日本で、犯罪者や被害者の国籍を問わず、正義が実現されることを祈っています。つきましては、裁判官、裁判員の皆様が、賢明なる判断のもと、陳世峰に死刑判決を言い渡すよう心の底から願い、嘆願する次第です。

以上


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